第1回 失敗しない海外進出
海外進出の3つの壁とは
多くの中小企業経営者から寄せられた海外進出に対する3つの壁は、「言葉の問題」「対象国の問題」「予算の問題」です。いずれも中小企業ならではの壁ですが、正しい手順をふめばすべて簡単に克服できます。
言葉の問題とは
中小企業では、語学力のある人材を確保することは一般的に難しいようです。さらに、実務経験者となると、それなりの待遇を用意しなければならなく、様々な諸問題を抱えてしまうことになりかねません。一方、現在のスタッフを教育する場合も、進め方次第では社員と会社の両方に大きな負担になることもあります。
対象国の問題とは
海外進出と言っても、いったいどの国に出ればいいんでしょうか。同業者や知人などの周りを見たり、それともテレビを見たり本屋の平積み本を眺めて決めますか。〇〇国進出セミナーに参加したり、講演会を聞く時間は、お金と時間の無駄と言えます。答えは自社の経験からしか得ることはできません。
予算の問題とは
海外進出には、予算はいくら必要でしょうか。経営者にとって、最も嫌なことは、青天井に膨らむ予想外の経費ではないでしょうか。中でも、いきなり海外展示会に出るケースが最悪で、なんの成果もあげることができなかったとよく相談を受けます。予算のかけ方は、なによりもその順番が大切になります。